株で億り人、億トレーダーになった弟を持つ男の思いを書いています。

億り人
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小説本編 第21話~30話

第25話 億り人再び

投稿日:

破竹の勢いで勝って億り人となった弟は1日天下で資金の多くを失った。しかしブッコミ投資の大成功により再び億に手が届く位置まできていた。

前回とは違い、安定した連勝で上り詰めてきたのだ。

今回こそはという思いも強かったはずだ。

前回のお話はこちらです。

第24話 奇跡のブッコミ投資

弟は出金することなく、最後の賭けをするかのようにブッコミ投資宣言をした。通常であればこの賭けは大失敗に終わり、破産街道まっしぐらとなるものだ。 俺も経験してきた道。弟はここからどうなっていくのだろうか ...

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億り人と天下人

株においてだけでなく、投資の世界において「億り人」というのは特別だ。

俺が株を始めてから塾が忙しくなって退場するまでの間はそんな言葉を聞いたことはなかった。しかしこの2013年は億り人という言葉を色んなところで目にするようになった。

それだけ多くの人が億を手にした年なのだろう。

俺からすれば夢のまた夢という世界だが、弟は1度到達している。

言わば天下人となったわけだが、1日天下で陥落した。

前回は億にリーチをかけた翌日あっさりと達成したわけだが、今回もまたあっさりだった。

弟にはプレッシャーというものがないのだろうか。意識をすれば手は縮こまり、いつも通りの行動が取れなくなるのが人間ってものだと俺は思っている。

しかし淡々といつものようにトレードをし、あっさりとまた億り人となったのだ。

しかも2000万勝ちで過去最高資産を大幅に更新していた。

あぁ、これはもう安定するやつだと思った。恐らく弟も同じことを考えたのではないか。前回と違い、あまりに安定していた。なんというか、見ていて負ける気がしなかった。

俺も勝っていた。弟の大成功に心を乱すことなく出来ていたのだ。

この時俺は確信した。

弟はこのまま億り人として、億トレーダーとして成長していき、俺もまた少しずつでも成長することが出来、デイトレで生計を立てることが出来るようになるはずだと。

しかしこの1日後、この考えがまるで見当違いであったことに気付かされる。

弟が再び億り人となったこの日、またもネットの知り合いなどから祝福を受けていた。

もちろん俺ら夫婦も祝福した。

今度こそ維持出来るよう頑張ると意気込んでいた弟。

さらに前回と違うのは、テーマ株で今後も上がると思っている株をきちんと握りしめているという点だ。この株が上がるだけで翌日もさらに過去最高資産を更新する。

そんな中で迎えた翌営業日、相場が突然大きく崩れることになる。

今まで上がってきたテーマ株の総崩れだ。とんでもない下落をした。

俺は勇気を持ったトレードが出来ない反面、防御力はやや高い。そして暴落相場で育ってきたこともあり、暴落相場で利益を出すことは得意だった。

そのためこの日も特に苦労することなく10万以上の利益を出せた。

しかし弟は違う。流れに素直に乗って大きく儲けてきたわけだ。全体的に大きな崩れをすれば当然その影響を受けることになる。なんと驚愕の3700万円負けだ。

前回も億をつかんだ翌日に約4500万円負け。

そして維持を誓った今回も1日もたずに3700万円負けで陥落だ。

まさに1日天下の呪縛だった。

株式市場が弟の資産をチェックしているのではないかと思うようなタイミングだ。

前回の1日天下の時も全体地合いの影響を大きく受け、成す術なく大負けしていた。

今回もどうにもならないような下落だった。

しかし弟も今回はさすがに踏み止まった。ズルズルと大きな連敗をしなかったのだ。

だが俺や母はとにかく出金するように言った。

あればあるだけ株を買ってしまう弟の行動は本当に危険だからだ。前回億をつかんだ時に色々と学んだはずだった。億近いお金を使いながら信用取引で失敗したらとんでもない借金が残ることも知っているはずだ。

どんなことでも程ってもんが大切だ。

億を2回つかんだものの、2回とも1日天下で大負けした。

これは現時点での弟の器を示しているのだろう。

億は稼げるが、億止まりということだ。

それだって俺よりはるかにいいじゃないか。

ここで止まれれば7000万円以上残るわけだ。今度こそ、ここから安定させればいいと思った。

しかし弟は決して出金をしなかった。

俺「出金しときなよ」

母「ちゃんと半分くらいは確保しておきな」

D「わかってる」

こんなやり取りが何回かあったのだが、やはり出金はしない。弟からしても出金した方がいいというのはわかっているはずだ。しかしどうしても動けなかったのだろう。

結局資金を大きく減らしてから1000万円だけ出金していた。

それでもここで出金しただけいくらかマシだったように思う。

1度転がり出した坂道は自力で止まることが難しい。

持っている金額の多寡に関わらず最後までいってしまうものなのだ。

前回は出金により強制的なストップをかけ、止まることが出来た。

その後、再入金をすることで大崩れするかと見せかけ、最後の賭けに大成功して再度億をつかんだ。

しかしそんな幸運が何度も訪れるはずもなかった。

結局6月は6000万オーバーの大負けで、残り資産は3000万円強だった。

コツコツ負けていた。コツコツと言っても数百万ずつではあるが・・・。

不運の大負けがきっかけとは言え、その後はコツコツ連敗で資金を減らしていただけに、力負けしている感じは否めなかった。相場の難易度そのものが高くなっているのを感じた。

俺はしばらく問題なく勝てていたのだが、最終週についに大きな負けをして、65万円を失った。

月間収益としては125万勝ちで喜べるものだったが、弟の転落と最終週の自分の負け方。

この2つを見た時、デイトレーダーとしての今後に暗雲が立ち込めてきたと感じた。

この先デイトレでやっていけるのかどうか、不安の方が大きかった。

弟側のノンフィクション小説も連載中です
株で億を4回つかんで4回破産した男
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