株で億り人、億トレーダーになった弟を持つ男の思いを書いています。

億り人
ブログランキングに参加しています。更新のモチベーションになるので、続きも
読みたい!と思えたら下のバナーを1日1回クリックお願いしますm(__)m

小説本編 第1話~10話

第3話 デイトレーダーとしての成長

更新日:

デイトレで負け、スイングトレードで負け、中長期投資でも打ちのめされた俺はもう手詰まりかのように見えた。しかしこの1年間きちんと早起きして株の動きを見続けてきた。

わかっていても出来ないこともあった。全てを捨てる覚悟を持てば変われるかも知れない。そんな期待を持ってもう一度デイトレーダーとして頑張る決意をした。

前回の話はコチラです。

第2話 初めての株取引

なるほどなるほど、株を取引するためのツールの使い方はわかった。あとは実際に取引してみてどうなるかだ。デイトレというやり方なら上がる株を探す必要なんかない。 ちょっと買って少し上がった時にすぐ売ってしま ...

続きを見る

欲張る気持ちを捨ててコツコツ稼ぐ

デイトレードをしていて含み益が出ると、もっと勝ちたい、もっと欲しいと思って欲が出てくる。そうやって欲張っていると大体いつもマイナスになってしまっていた。

買う時も、欲しいものの怖くて手が出せないでいると上がっていくことが多かった。

もうこれ以上失うものはないのだから、自分が感じたままにトレードをしようと思った。

このままでは華のニート生活も出来なくなるし、あんなに嫌がっていたサラリーマンになる道しかなくなってしまう。そう思ったら欲を押し殺すことくらいなんでもなかった。

買いだと思ったら怖くても買ったし、利益が出たら後ろ髪を引かれる思いでも勇気を出して利益確定売りをした。そうすることによって少しずつでも利益が出せるようになった。

彼女とは4月から一緒に住んでいたが、家賃を半分出してもらうようにしていた。そのため生活費は、やや少なく済むようになっていたので、初めて月でプラスになった2007年9月は乗り切ることが出来た。

10月もプラスで終えることが出来た。

そして11月、彼女に宣言した。

「俺、今年で100万円まで投資金が回復しなかったら諦めて働くよ」

自信がなかったわけではない。だけど確信があったわけでもない。そのくらい稼げないようではこの先、株で生活するなんて夢のまた夢だと思ったからだ。

10月終了時点で50万ちょっとだった資金は12月末で104万円ほどになった。

本当にギリギリではあったが、これで俺もデイトレーダーとしてやっていける。そんな自信が持てた。実際に翌月も41万円勝つことが出来た。

住んでいるのが一人暮らし用のアパートだったため、この勝ちをきっかけに引っ越して彼女と2人もっと広いマンションに住むことにした。

しかし翌月以降は勝ち額を増やせず伸び悩んだ。

ただそれでも2人で生活をするには十分だったし、少しずつでも株で負けた資金が取り返せていることに満足していた。欲を出すとまたどこで崩れるかわからないし、これくらいでちょうど良かったのだ。

弟とは定期的に連絡を取っていた。

相変わらず負けているようだったが、毎月高額な給料をもらっているわけだし、ボーナス時もかなりもらっているようだったので、特に心配する必要はなかった。

そういう意味では俺は勝てるようになってからも毎月が土俵際の勝負みたいなもんなんだなと思い悲しくもなった。

俺はデイトレで勝てるようになったと伝えたが、毎月給料が担保になる弟からするとそんなコツコツトレードに興味を示すはずもなく、一発狙いのトレードを続けていた。

元々弟は先輩だか同僚だかが株をしていて、1日で100万円勝ったという話を聞いて始めたとのこと。そんな短期の爆発力に大きな魅力を感じていたのだろう。

ただそれにしても・・・それにしても・・・だ。

株には信用取引というものがあり、自分の所持金以上の株をトレードすることが出来る。

そのため、借金になってしまうリスクもあるのだ。

弟はそんな信用取引を資金全力で使って株取引をしている。

時々追証と言って、借金とは違うものの追加資金を証券会社に入れなければならなくなったりして一時的に金を貸してくれと言われることもあった。

俺は順調に投資金も回復させることが出来ていた。

彼女も働き出し、このまま順調にいけると思っていた。

1年近く経った頃には俺の投資金は250万円ほどまで回復していた。

それでも生活費を考えるとプレッシャーになる部分もあり、なんとか少しでも定収入を得ることが出来ないか考え、彼女と相談することにした。彼女が働き出したのもきっかけの1つだ。

色々と在宅で出来る仕事を調べてみたけれど、怪しい仕事ばっかりだった。

俺は18歳の頃から4年間、学習塾でアルバイトをしていた。

中学時代の恩師が経営していた塾だ。

昔から人に何かを教えるということは好きだし得意だった。

その恩師に連絡を取ってみたが、今は経営も厳しく、他に雇っていたアルバイトも切らざるを得ない状況のようだ。当然俺を雇う余裕などないだろう。

それでも専業トレーダーの厳しさを知り、これ以上続けるのは無理だと思った。

彼女との話し合いの結果、やはり経験のある塾の仕事を探すことにした。

塾ならば夕方以降の仕事なので、株との兼業が成り立つというのも大きかった。

全く知らない個別指導塾の面接に行き、テストを受けてきた。

しかしその数日後、家庭教師募集のお知らせを見た。条件面はこちらの方がはるかに良かった。

生徒の家にお邪魔するというのはちょっと気が引けたが、上司がいない空間で自由に教えることが出来るので、自分の経験も生かしやすく、合っているのではないかと思った。

そこですぐに家庭教師の面接に行き、合格をもらった。

程なくして一件、受験生を受け持つこととなり、これで晴れて兼業トレーダーとなったのだ。

月に3~4万の収入だったが、毎月必ずもらえるというのが本当にありがたかった。

この心の安定が俺をさらなる高みへと連れていってくれるような気がした。

弟がやっているように信用取引を使えばこの先もっともっと勝てる。

今こそ俺も信用取引を始めるべきなのではないか。そういう時期にきているのではないかと思った。信用取引口座を開くと空売りというのも出来るようになるらしい。

株価が下がることで利益が出るというやり方だ。

もちろん株価が上がったら損失になってしまうわけだが、うまくやれれば問題はない。

今までは現物取引しかしていないので、買いで入るしかなかった。

株を買う時も自己資金の枠内でしか買えなかった。

それがこれからは自己資金の3倍くらいの金額を使えるようになるし、空売りにもチャレンジ出来る。デイトレーダーとして一皮むけるチャンスだと強く考え、2009年1月、信用取引を開始した。

この先待ち受けているのは悲劇そのものだった。

こんなにも苦しい思いをするのなら、株なんてやめて働くのもいいかも知れない。そう思うほどにつらい体験が俺を待っていたのだ。

思えばこの時は攻めることばかり考えていた。

もっとこの時の生活を大切にし、勝ち続けることを第一に考えるべきだったのだ。

そうすればあんな思いはしないで済んだのだから・・・。

弟側のノンフィクション小説も連載中です
株で億を4回つかんで4回破産した男
デイトレで勝てない人のために手法やメンタルについて書いています。
デイトレで勝てない人のためのブログ

-小説本編, 第1話~10話

Copyright© 株で億り人になった弟を持つ男 , 2019 All Rights Reserved.