諦めの美学を自分に取り入れたことで連敗癖を直していた俺。2月1日の負け方は夫婦喧嘩が発端ということで最も精神的に乱れやすいものだった。今こそ真価が問われる時。
今月の過ごし方で今後が決まるとも言える大切な月となるはずだ。
前回のお話はこちらです。
第71話 諦めの美学
妻との喧嘩が発端となりわけのわからないままに30万も損をした2月1日。それでも後場に10万取り返すことにより、明日への活力は戻ってきた。大負けを無駄にしてはいけない。 2月の成績は絶望からのスタートな ...
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反骨心は内に隠して勝負
諦めの美学というのは本当に複雑だ。取り返そうという気持ちは反撃の邪魔となる。
しかし頑張る、なんとかするという気持ちがなければやる気も消え、全く取れなくなる。
このバランスをうまく取れなければ諦めの美学を自分のモノにすることは出来ない。
俺は元からそんなに株に、デイトレに執着していない。だからこそ気を抜き過ぎるとすぐにサボりたい気持ちが出てきてしまう。しかし2016年からはサボる気持ちが出なくなった。
前のめりになったり、欲張ったりする気持ちさえ制御出来ればいいんだ。
やる気は常にあり、反骨心もある。これを表面化させると連敗するから、うまく内に秘めた状態でいつも通り淡々とトレードしていくことが大切なんだ。
負けなかった。
大負け翌日、ストップ安で強制的に持ち越しさせられていたわけで、それが朝から28000円負けで決済された。しかしデイトレだけで66000円を稼ぎ出すことが出来た。
連敗阻止どころか朝の28000円負けも跳ね返した。
強制的とは言え持ち越しがあったことで心のリセットも難しい環境の中、きちんと整理出来ていたのだ。そして一気に取り返そうとせず、自分がやるべきことを徹底して1日貫いたのだ。
そしてそのままトントン拍子にたった7営業日で2月の負債を取り返した。
大きな負けを大きな勝ちで取り返そうとするのではなく、コツコツといつも通りのトレードで2~4万円ずつの勝ちを積み重ねていったのだ。これこそ諦めの美学を我が物に出来た証拠だった。
もう俺は大型連敗などしない。
過信は良くないが、これほど大型連敗のフラグが立った状態から完璧なまでに回避出来たのだから喜んでいい。自信を持っていいと思えた。
その後もずっと止まることなく4万程度の利益を積み重ねていった。
大負けした日もチャンスが多く感じながら精神的なものが大きく影響して大負けになっただけに、相場全体を通してみればチャンスと思えるような動きが多かったのも事実だ。
だから自分の実力が全てではない。取らせてもらっているんだという気持ちは大事にした。
ただ、その上でもやるべきことをきちんとやらないと2月1日のような大負けは起こる。
やるべきことを出来ているということには胸を張っていいと思った。
2月の負けは結局あの日の1回だけ。
途中で少しやる気が低下する時もあったが、原動力はきちんとあるわけで完全にやる気がなくなってしまう心配はない。終わってみれば46万勝ちまで伸びていた。
株に、デイトレにタラレバは厳禁だ。
だが今回はどうしても考えてしまう。
あの日の20万負けがなかったら・・・。
そうだ、これまで50万円台の勝ちが精いっぱいだったのに対し、もしあの日の20万負けがなければ60万円台、それも70万円に届こうかという利益まで伸びていたはずなのだ。
これは今回もきちんと大負けを無駄にせず進化につなげられたと言えるのではないか。
無理なトレードをすればすぐ、過信をすればすぐ、調子に乗ればすぐ牙をむいてくる株式市場。
冷静に冷静に考えた。
大丈夫。大丈夫だ。やはり俺は今月無理をしたわけではない。
取り返そうという気持ちは持っても、それをトレードに出してはいない。
この状態で考えるタラレバであれば悪影響もないだろう。
とにかくいつも通り、いつも通りやることだけだ。
この感じなら3月は・・・へへ・・・
いやいや、この感情がまずいんだ。どうせ俺は取れても弟と違って限度がある。2か月分の利益くらいは取れても数か月分の利益をまとめて取れるようなことは絶対にないんだ。
自分の器を何度も思い知らされてきたはずだ。
身の丈に合ったトレードで60万という壁を突破する。それを3月の目標にしようじゃないか。
調子を上げた状態で3月相場を迎えることが出来た。
弟「兄ちゃん、俺の知り合いっていう人オフ会来なかった?」
突然弟から連絡がきた。
12月のオフ会では確か弟の名前を出してきた人はいなかった。
しかし弟の話では、俺のオフ会に申し込んだという人がいるらしい。
弟はオフ会等によく参加していたため、俺よりはるかに顔が広い。株の世界ではちょっと名の知れた人とも直接の知り合いだ。世間は狭く、俺が兄だということを知っている人もいたようだ。
そして俺がソーシャルレポーターとしてデビューしたことも知ったらしい。
その流れで俺のオフ会に申し込んだという話も聞いたようだが、俺には全くわからない話だった。
12月を思い返しながらメールのチェックをしてもそのようなものは見当たらない。
・・・あっ!!!
そう言えば迷惑メールにオフ会参加の申し込みが来ていたのを1件見落としていてその後謝罪して仲良くなった人がいる。弟に名前を聞いてみるとやはり一致した。
本当にたまたまその人と弟がスカイプで話していたところ、俺と兄弟ということを知り、話が広がったらしい。なるほどなるほど、これはもう天のお告げだろう。
前回こちらのミスで会えなかったあの人に会うために、第2回のオフ会だ!