なんとかして時間を作り、時間があれば子育てという生活をしながらも携帯ゲーム、ブラウザゲームはきちんと続ける。生活リズムはキツキツに思えたが、さらにスケジュールを詰め込んだ。
子どもがいずれ友達と遊ぶようになった時のことを考えたのだ。
前回のお話はこちらです。
第38話 デイトレ完全復帰と子育て生活
デイトレをするのが面倒でスイングトレーダーに転身しようとしたものの、あっさりその計画は打ち砕かれた。その上デイトレでもボコボコにされ2か月連続のマイナスだ。 このままではどうにもならない。 久しぶりに ...
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目指すはカッコイイお父さん
俺はデイトレーダーだ。
塾の経営者とは言え、昼間はデイトレーダー。
そうなると子どもが幼稚園や学校から帰って来る時間帯は間違いなく家にいることになる。もしも友達とうちで遊ぶことになれば俺がいる時間帯に来ることになるわけだ。
そうなると子どもの友達と顔を合わせる可能性は十分ある。
俺は2014年から続いたダラダラした生活により、体重が7~8キロ増加していた。完全に過去最高体重を更新してしまっていて、自分でも鏡で見ればわかるほど太ってきていた。
おなかを握ればもみもみ出来るし、車に乗ればシートベルトがお腹に乗る。
元々太りやすい体質ではあるが、ダイエットをする時はストイックにするため、あまり身体に良くないものの、増減を繰り返しなんとか体重をキープしている感じだった。
しかし丸々1年間以上怠け続けた結果、限界突破をしてしまったのだ。
おなかを握った時のぐにぐに感はもうなんとも言えない絶望感だった。
追加・・・追加だ!
ダイエットを追加!
このまま太り続けたら絶対に中年太りの仲間入りをする。
子どもが友達を連れてきたくても「お父さんが家にいるから連れてきたくない」と言い出す可能性も高い。嫌だ・・・そんなお父さんになりたくない!
痩せてるからいいというわけではないが、カッコイイお父さんというのは頑張るお父さんのこと。そしてもちろん外見もカッコイイ方がいいに決まっている。
俺は痩せてりゃモテたんだぜ。やってやる!いや、やらねばまずい。
ここで頑張ればカッコイイお父さん、やらなければブクブクお父さん。
時間は出来るのを待つものじゃない。自分で見つけ、作るものだ。
俺は元々午前中をメインにしていたデイトレを、午前中のみで打ち切るようにした。
昼休みの時間にヨガやストレッチ、腹筋などをメニューをこなした。
仕事に行く時間を早め、自転車で30分かけて出勤する。
そして授業までの1時間ちょっとを利用して早歩きのウォーキングをした。
さらに帰宅後は半身浴をし、寝る前にヨガ、ストレッチ、腹筋のメニューをもう1回だ。
それに加え、月曜と木曜には鉄アレイを使ったメニューも行った。
自分で自分に感心したのは、これだけのメニューをすることで体力的にはグッタリするものの、今までの生活でしていたことは全てそのまま継続出来たことだ。
犠牲になったのは午後のデイトレだけだった。
午前のデイトレは今まで通りきちんとする。
携帯ゲームはウォーキング中の時間も使い、決して怠らない。
塾にいながら授業がない時間帯はブラウザゲームを進めたり、疲れをなんとか取ろうと机を並べて仮眠を取ったりもした。1日は24時間しかない。これをいかに有効に使うかを考えた。
恐らく俺に限ったことじゃないだろう。
ストイックにするタイプの人間は1度始め、数日間継続することでそれがすぐに習慣化する。
習慣にすることでどんなにつらい筋トレやダイエットメニューも続けることが苦ではなくなるのだ。
しかし理由なく1日でも休めばそのままやらなくなってしまう危険も大きい。
たった1日だが、その1日が全てのやる気を削いでしまうのだ。
俺は土日だけはダイエットの休息日とした。この息抜きを作ることによって、どんなにつらくとも土日に向けて頑張る気力を奮い立たせるためだ。
元々休みと決めていれば土日に休んでやる気がなくなることもない。
また、最大の楽しみである食べることは一切制限をしなかった。
多くの運動で疲れ、おなかも空くため、むしろ食べる量は今までよりもさらに多くなっていた。
しかしここもうまくコントロールをした。
月曜と火曜は魚を中心としたメニュー。
水曜と木曜は麺類など、質素でもなければ贅沢でもないメニュー。
金曜は妻特製のスタミナ丼で体力を回復。
土日は何食べても良し!
このスケジュールでいくと、さすがに週末は増えるものの、月曜と火曜でガクンと体重は落ち、水曜と木曜も少しずつ減るようなイメージでダイエットを勧めることが出来た。
デイトレの成績も一向に落ちない。
いつもは2~3か月うまくいくと、落ち目になるような周期だったが、今回は好調が5か月以上キープ出来ている。もう今回は本物だろう。さすがに本物だ。
今まで何度もあった。
これでずっと勝てるはずだと思ったところで打ちのめされるという経験が。
だが今回こそ大丈夫。
子育て、携帯ゲーム、ブラウザゲーム、ダイエット、塾を全てこなしながらもやる気、パフォーマンスが持続しているのだから。
完全に調子に乗り出していた。
ただでさえ無理をしているような生活リズムに、心も調子に乗っている。
デイトレは当然こういう心の緩みを許してはくれない。
来るべき日はすぐそこまで迫ってきていた。