株で億り人、億トレーダーになった弟を持つ男の思いを書いています。

億り人
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小説本編 第11話~20話

第11話 起業!学習塾の経営者になる

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家庭教師で夏期講習をしたことで、少しだけ稼ぐビジョンが見えたような気がした。弟は株復帰をしたものの、相変わらず負け続きだった。いつか一発当てるんじゃないか。

そんな気はしていたが、何もなく給料を溶かす日々が続いていたようだ。

前回のお話はこちらです。

第10話 弟の株復帰

デイトレーダーとして限界を感じていた俺。このままだと生活は出来ても余裕なんてとても出来やしない。心の余裕だってどんどんなくなってしまっている。 永遠に共働きじゃないと暮らせないような稼ぎが確定している ...

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起業への熱意

夏期講習を3人同時に行ったことで、効率的に金を稼ぐことが出来た。

単なる金稼ぎという考え方をしても効率的だったわけだが、それ以上に感じたことがあった。

楽しかった。

そう、楽しかったのだ。

俺は中学3年生の頃から、塾で後輩に教えるのが好きだった。

塾の先生もそんな俺の姿を見ていたからこそ大学生になった時、アルバイトをするよう誘ってくれたのだろう。最初は緊張したものの、授業をすることは本当に楽しかった。

生徒の点数、成績が伸びることが嬉しかった。

しかしその頃の俺は所詮18歳の遊び盛り。

他に楽しいことを見つけては塾を面倒に感じることも多かった。

生徒には慕ってもらえていたと思うし、塾長先生にも良くしてもらっていた。

ただただそれに応えられる器を俺が持ち合わせていなかったのだ。

ただそれでも途中で心を入れ替え、受験生を受け持ち、皆を志望校合格まで導くことが出来たので、役に立てた部分もあったのかなと思う。

1対1の家庭教師では思い出せなかったこの感覚。

皆の前に出てホワイトボードに字を書き、説明する。

時々生徒を当てて答えてもらう。

授業の合間に面白い話をしたりして和やかな空気を作る。

などなど、懐かしいことばかりだった。

そして思った。

学習塾を経営しよう、と。

恩師の塾で雇ってもらうことは難しい。それでも塾で教えたい。

ならばもう自分でやるしかないだろう。

そう思ったわけだ。

夏期講習が終わった後も、3人同時に授業をすること、それぞれの保護者より快諾いただいた。

もちろん格安にした。金稼ぎがメインではなかった。

とにかく塾形式の授業を楽しみ、経験を積みたいと思った。

それと同時に生徒側も授業料が安くなるため、受験に向けて受ける授業のコマ数を気軽に増やすことが出来た。サービス残業として無料で時間を延ばしたりもした。

とにかく楽しかった。何度でも言うが、楽しかった。

人間の心にはバランスがある。

それだけ授業が楽しいということは、当然株への熱意が薄れていく。

デイトレも続けていた。ただ朝の30分のみのトレードにするなど、やる気はなかった。

しかし不思議なものだ。

デイトレの世界ではやる気があれば勝てるというわけではない。そしてもちろん、やる気がないことで悪い方向に出るとは限らない。

やる気がないからこそ、無理やり勝とうとすることもなく、自然に少しずつ勝てていた。

塾形式で家庭教師を続けながら、学習塾起業の道を探り、調べる。

デイトレは朝の30分に徹し、少しずつのお金を得る。

彼女は変わらずフルタイムの正社員で働いていた。

俺らの生活は相変わらず安定していた。この時彼女がどう思っていたかはわからない。ただ俺の心は決して安定なんてしていなかった。見せかけだけの安定生活だと思っていたからだ。

俺の収入、生活が劇的に向上することはない。

つまり彼女の収入にも頼っている状況はそう簡単に変わらない。

彼女の仕事に何かあれば起業も遠のき、すぐに就職しなければならなくなる。

全てが薄氷の上という気分だったのだ。

とてもじゃないが安心など出来ない。

早く自分を安心させるためにも、そして何より彼女を安心させるためにも、安心して結婚出来るように。

そのために起業に向けて突っ走った。

世の中は不思議なことが多い。

言葉や理屈だけで説明出来ることばかりではない。

俺は頑張った。久しぶりに頑張るということをした。学習塾の起業に向けて、調べに調べた。家庭教師で家を使わせてもらっていた友達にも手伝ってもらい、毎日調べた。

そして2010年も終わりに差し掛かった頃、やっと起業の目途が立った。

家庭教師は受験に向けて冬期講習で追い込みに入っていた。

株はというと、この2010年12月は58万円も勝つことが出来て、過去最高の月収となった。

もちろん朝の30分程度の取引きをしていただけだ。

色んなことがうまく回っているような気がした。

起業に向けて頑張っている。そのことで様々な部分が呼応していくれているのだと思った。

世の中はつながっている。

何かを頑張れば、副産物として他の何かもついてくるのではないかと思った。

起業を前にして株の成績も過去最高となったのだ。

彼女の仕事も順調で、ボーナスも少しずつ増えていた。

俺らの未来は明るい。きっと来年は安心して結婚が出来る。

この時はそう確信していた。

しかし年明け早々、その甘い浮かれた心はぶち壊されることになる。

世の中甘くないんだと再認識させられることになるのだ。

弟の株における才能もまた眠り続けているようだった。仕事では才能を発揮し続けているものの、せっかく得た給料を株で溶かす日々はまだ続いていた。

結婚に向けた勝負の起業。結果はすぐにわかることになる。

弟側のノンフィクション小説も連載中です
株で億を4回つかんで4回破産した男
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