株で億り人、億トレーダーになった弟を持つ男の思いを書いています。

億り人
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小説本編 第11話~20話

第12話 学習塾とデイトレーダー

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デイトレーダーと家庭教師を続けながら、いよいよ学習塾への起業が見えてきた。開業元年となるはずの2011年だが、突然大きな壁が目の前に立ちはだかる。

無事起業、そして結婚へと進めるのだろうか。

前回のお話はこちらです。

第11話 起業!学習塾の経営者になる

家庭教師で夏期講習をしたことで、少しだけ稼ぐビジョンが見えたような気がした。弟は株復帰をしたものの、相変わらず負け続きだった。いつか一発当てるんじゃないか。 そんな気はしていたが、何もなく給料を溶かす ...

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株式市場の洗礼

2010年12月、過去最高の収益を挙げたことで、デイトレーダーとしてもいけるのではないかと思い始めた。簡単に言えば調子に乗り出したのだ。

デイトレでもいける、家庭教師でもいける、学習塾の起業でもいけるだろう。

全てがうまくいく気がしていた。

少し前までは不安の塊だった。毎日不安で不安で仕方なかった。

一人になると不安に押し潰されてしまいそうになった。

そんな俺がたった1か月成果を出しただけでこの浮かれようだ。

デイトレで勝つということはそれだけの魔力があるのだ。株は恐ろしい。

希望に満ち溢れた2011年1月、いきなり株式市場の洗礼を受ける。

全てがうまく回っていたように見えたのは全て幻想だったということを思い知らされる。一時の成果などに何の価値もないんだと痛感させられた。

1月中旬、1日で40万円以上負けたのだ。

全く話にならない。

自宅でテーブルをガンガン叩いた。蹴り上げた。八つ当たり出来るところには全てした。

全て自分が悪いのだが、当たらずにはいられない。

思えば2010年はつらい日々だった。

100万勝っては83万負け、50万勝っては50万負け、40万勝っては40万負ける。

夢のようだった。そう、全力で走っても走っても進まない夢のようだったのだ。

そして2011年になり、この夢の全力疾走がまた繰り返されようとしていた。

せっかく何歩か進めた2010年12月だったが、あっさりと戻されてしまった。

しかしある意味で諦めもついた。俺にデイトレーダーは無理だ。認めよう。もう受け入れよう。

全てを受け入れ、俺は経営者になるのだ。学習塾の経営者だ。

最初は赤字も仕方ないだろう。デイトレを辞めるわけにはいかないだろう。彼女の給料をアテにしてしまう時期もあるかも知れない。

それでも考えた。

高校受験は頑張って難関校に入った。

パチンコで勝てなかった時期もあったが、研究を重ねて勝ち組になった。

デイトレで負け続きだったが、一応少しは勝てるようになった。

どんな困難があっても最後は成功につなげられると思っていた。

頑張ろう。俺らの明るい未来のために。

学習塾を成功させるためにも、まず受け持っている中学3年生の生徒3人を第一志望に合格させる。それは俺の最初の使命だと思った。デイトレに使う時間をさらに縮小し、生徒のために尽くした。

この時、並行して学習塾の準備を進め、彼女には学習塾の広告も作成してもらった。

俺には出来ない技術だし、彼女だって忙しいのに協力してくれて、本当に頭が下がる。

そしていよいよ高校受験を迎え、その合格発表。

雪の降りしきる合格発表、俺もいてもたってもいられず、高校に見に行った。

気がはやり過ぎて生徒たちよりも早く着いてしまった。

自分で自分の心臓の音がわかるくらいドクンドクンしていた。

生徒の番号を探すと・・・あった!あった!!

嬉しかった。とても嬉しかった。

その後生徒2人の到着を待ち、自分たちで番号を見つけさせた。その反応、その喜びを見て本当に涙が出るくらい嬉しかった。生徒のお母さんも来ていて、喜んでくれた。

もう1人は違う高校を受験していたが、その子からも合格の連絡が来た。

これで晴れて全員合格を手土産に学習塾を起業することが出来る。

この頃にはテナントも借り、内装は徐々に出来ていた。お金がないから全部自分たちでやることにしていた。大変だったが非常に充実していた。

新聞折込の広告も入れ、ポスティングは自分たちでやった。

期待と不安が入り混じっていた。

デイトレは相変わらずだった。取ったり取られたりで一進一退。

1月に負けた40万円は取り返したものの、少し勝てばまたそこに戻されていた。

夢の中の全力疾走をいつまでやるつもりなのか。

デイトレーダーとしての俺の器、俺の限界はきっとここ止まりなのだろう。だから今後も大きな勝ちなど狙わないし、狙えないはずだ。でもそれでいい。

少しでもいいから生活費の足しになればそれでいいのだ。

出来ないものを欲すれば多くの犠牲が出るということは学んできたはずだ。

今は学習塾の経営がうまくいくことをただただ願うのみ。

そして社会的信頼を得られれば彼女との結婚も親に許してもらいやすくなる。

そうして迎えた学習塾の起業。

最初は嬉しい誤算で俗に言うロケットスタートを決めることになる。

弟はこの時も変わらずだった。しかしこの年の半ば頃から、業種的に非常に厳しくなるとのことだった。そのため月収が下がると聞いた。

俺はそれを聞き、ここでも安心と不安を覚えた。

月収100万の弟を持つ兄としては、器の小ささを気にしていた。だから少し安心したんだ。

しかし弟が高給取りサラリーマンを辞めてからデイトレーダー退場までの顛末を見てきた身としては、同じになるような不安を覚えずにはいられなかった。

俺自身の生活も不安定なまま。新しいことも始める。

弟のことを気にしている場合ではないというのはこの時もそうなのだが、やはり気になる。

平凡でも平穏にのんびり楽しく暮らそうぜ、弟よ・・・。

弟側のノンフィクション小説も連載中です
株で億を4回つかんで4回破産した男
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