株で億り人、億トレーダーになった弟を持つ男の思いを書いています。

億り人
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小説本編 第11話~20話

第19話 億トレーダー誕生

更新日:

俺が苦しんでいる中、弟は億に限りなく近付く大勝ちを果たしていた。そして翌日は億トレーダー、億り人と呼ばれる仲間入りをするチャレンジが待っていた。

俺は兄でありながら、同じ土俵に立つことさえ出来ない。

しかし俺は俺に出来ることをやればいい。そう強く言い聞かせた。

前回のお話はこちらです。

第18話 アベノミクスにチャレンジ

2012年末からスタートしたバブル相場はアベノミクスと呼ばれる。日経平均株価の上昇もすごかったが、何より個人投資家の好きな新興市場の上昇率はものすごいことになっていた。 俺がデイトレ復帰した翌週、つい ...

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カリスマトレーダーと呼ばれた人たち

弟は完全に億トレーダーへリーチをかけていた。

俺が弟に勧められて株の世界に入ったのは2006年だった。その頃は過去に一世を風靡したカリスマトレーダーと呼ばれる人たちのことをよく見たものだった。

しかし時代は流れた。

ライブドアショック、リーマンショック、チャイナショックなど度重なる暴落局面で多くの人たちが相場から退場していった。

過去に財を築いた人の中にも去っていく人は多かったそうだ。

それでも財を築いた経験のある人間はやはりカリスマトレーダーと呼ばれる。

何が基準かという明確なラインはないものの、やはり『億』というインパクトは別格だろう。

9900万円と1億円では印象がまるで違う。

弟は今日、この『億』にチャレンジする。

うらやましかった。やはりうらやましい。

俺はリスクが取れない人間だ。だからどうやっても同じ土俵に立つことなんて出来ない。

それはわかっている。でも、わかっているからこそ、単純な憧れの意味もあってうらやましいと思った。

そしてこの日、弟はあっさりと億り人となった。

弟のブログにはお祝いメッセージがきていた。

多くの人が羨望の眼差しで見ていたことだろう。

もちろん俺もその一人だ。

思えばここまで、俺の心は複雑だった。複雑なんて言葉で片付けられないほどこんがらがった心だった。

兄として弟には安定した生活をして欲しい、つまりは失敗して欲しくない。

しかし成功はある程度のところまでにして欲しい。

兄を置いてけぼりにして遠いところまでいかないで欲しい。

大成功したら少し恵んでくれないかな。

うらやましい。

とてもじゃないが言葉で表し切れない。

しかし億り人となった今はもう話は別だ。

手が届かない位置であることは間違いない。

だが億ともなると、もはや背中さえ見えない位置なのだ。

兄として弟の位置はやはり気になっていた。誰がなんと言おうとも、俺自身がなんと言おうとも、心のどこかで弟の位置を見ていた。確認していた。

自分がリスクを取れないと知りつつもいつか追い付きたいと思っていた。

追い抜きたいとも思っていた。

でも億り人、億トレーダーとなった弟はもう背中さえ見えない位置にいってしまった。

もはや芸能人を見る目と同じになってしまっていた。

ここまでくると純粋に、素直に「おめでとう」だった。

そして俺の弟はとてもいいやつだ。

決して偉ぶらない。これだけの成功をしても全く偉ぶることはないんだ。

俺に対しても「兄ちゃんもこうしなよ」というように、純粋に俺のためを思って言ってくれるんだ。俺の妻に対してもトレードのアドバイスをたくさんしてくれる。

妻もトレード中、俺と喧嘩になることもあったが楽しく株が出来ていた。

億なんていう大金を掴めばドヤドヤとドヤ顔で偉ぶるものだと思っていた。

実際にそういう人だっているだろう。というよりそうなるのってけっこう普通だと思う。

でもそこには前と変わらない弟がいてくれた。

俺はそれが嬉しかった。

こうなったらいけ!どこまでもいけ!10億、20億と稼げ!そして俺に1億円下さい。

まぁ、俺のプライドなんてこんなもんだったな。

俺にとっても憑き物が取れたようだった。

弟が億を稼いだという事実を完全に受け入れ、弟の上手さ、弟のトレードを認めることが出来たのだ。

他人の強さを認め、自分の弱さを受け入れることが出来た俺は、自分のやり方と弟のやり方の良いところを考え、ロットを落としながら両方のやり方を取り入れた。

上がっている株を買うなんていう行動は俺からすれば暴挙にも思えた。

でもそれを自然と取り入れることが出来たのだ。

トレードはメンタルが大事とよく言われるが、心の問題は非常に大きいのだと改めて思った。

この日、俺は復帰後初めて大きな勝ちを手にする。

額にして20万だ。俺にとってはとても大きい額で、満足のいくものだった。

弟を心から祝福出来る心を持つことにより、心の面で全てがうまく回ってくれたように感じた。

ただ、これだけ勝っても、この額は弟からすると手数料の範囲内。

それだけはやっぱり悲しかったな。

弟は手の届かない位置どころか、背中さえも見えない位置まで高みに行った。

もう弟はカリスマトレーダーの仲間入りを果たしたのだ。

俺は弟の背中を気にせず、自分で自分のすべきことを続けよう。

本来は塾で賄い切れない生活費を補填するべくデイトレ復帰をした身だ。

まずは自分の使命をきちんと果たすべきだ。

明日もまた勝てますように。

そんな願いで今日を終えたのだが、翌日まさかの出来事が起こる。

背中さえ見えなくなったはずの弟の姿がまた突然現れることになるのだ。

いったい弟の身に何が・・・。

この頃、妻もトレード日記をブログでつけるようになっていた。

キャッシュで家を買うことを目標にしていますなんて冗談で書いていたのだが、このひと言が今後大ごとになっていくというのはまた先のお話。人生何があるのかわからないものだ。

弟は株で勝つために有料情報もたくさん登録したし、どんなことでもしました。私も無料で得られるメルマガは登録してきました。参考にしているサイトはこちらです。
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弟側のノンフィクション小説も連載中です
株で億を4回つかんで4回破産した男
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